40代、50代からのバス、タクシーへの転職のススメ

45歳から52歳にかけて、ブラック会社での営業社員、タクシー運転手への転職を経て、路線バス運転手への転職を果たした私の実体験と、路線バス運転手、タクシー運転手の日々の仕事をご紹介しています。 ブログ(最新記事更新中)も見てね。

暖房コックを開けなければいけません

すっかり秋めいてきて、早朝深夜などはかなり冷え込む日が増えてきました。

朝5時台の始発便に乗務した時など、ちょっと暖房を入れた方がいいかなと思う時もあります。

でも、じゃあ軽く暖房入れようかなと思ったとしても、今の私のバスでは、運転席で操作して直ぐに暖かい風を出すことはできません。
どういうことかと言うと、バスを降りて外から行うしかない場所にあるコックを開けなければいけないからです。
このコックを開けないで運転席で暖房ツマミをひねっても、車内には冷たい風しか出て来ません。

バスの暖房は、エンジン熱によって暖められた冷却水を車内に循環させて、この熱を吹き出し口から出して全体を温めるしくみになっています。
この温風を吹き出し口から出す操作は、もちろん運転席に座った状態でできます。
だいたい3~4か所の吹き出し口があって、それぞれの吹き出し口のON/OFFを独立で行なえるツマミがあります。

ちなみに冬場の朝一の運行時などで、走行によってエンジンが暖まるのが間に合わないようなときには、プレヒーターを作動させて搭載されているボイラーに点火して暖めます。

話が逸れましたが、このようにバスの車内に暖められた冷却水が循環するしくみになっていますので、吹き出し口をONにしなくても、どうしても暖気が漏れ出してきてほんのり暖かくなります。
猛暑の折、循環するパイプが車内を通っている運転席などは、ほんのり暖かいというレベルを通り過ぎて大汗をかくレベルまで上昇してしまいます。

そこで登場するのが、この車内循環を遮断することができるコックです。

先にも書いた通り、このコック開閉はバスの外からしか行うことができません。
後方のある場所の扉を開けると(バスによって違いがあります)水道の蛇口のようなコックがあって、これをクルクル回して開閉します。

夏場はこれを閉めます。
そうすると、客席にも運転席にも不要な暖気は全く漏れて来なくなります。

問題はこの開閉をするタイミングです。

ちょうど今の時期みたいに、早朝冷え込む日があるからと言って早々にコックを開けて運行を開始してしまうと、日が昇って気温が一気に上昇し、運転席が汗だく状態になることがあります。
基本的にガラス張り状態ですので。

それに実際運行を開始してみないと、車内の温度の感じ方が意外にわからないんですよね。
お客さんの反応も動き始めてしばらくしないとわかりませんし。

そんな訳で、冒頭に書いたように、まだコックを開ける程ではないと判断して運行を開始し、しばらく走ってみてちょっと暖房を入れた方がいいかなと思えたとしても、もう中からではどうにもならないんです。

私は運転手になりたての頃、と言っても私の場合はちょっと前のことですが、この暖房コックの存在を知らずに、急に冷え込んだ早朝の便で、コックが閉まった状態で運転席の吹き出し口のツマミをONにして走ったことがあります。

当然自分では暖かい風を出しているつもりでしたが、さらなる冷風がお客様に襲い掛かっていたのでした。

その時は、そんなことに気づく余裕すらありませんでした。
この場を借りてお詫び申し上げます。

申し訳ございませんでした。


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