40代、50代からのバス、タクシーへの転職のススメ

45歳から52歳にかけて、ブラック会社での営業社員、タクシー運転手への転職を経て、路線バス運転手への転職を果たした私の実体験と、路線バス運転手、タクシー運転手の日々の仕事をご紹介しています。 ブログ(最新記事更新中)も見てね。

後ろから乗ってください

私が勤務する地域では、路線バスはいわゆる「後乗り前降り」方式です。

後(中扉)から乗車していただく時に、カードリーダーにICカードをタッチしてもらうか整理券を取ってもらうかします。

前(前扉)から降車される時に、タッチしてICカードで料金を支払っていただくか、整理券の番号に表示されている料金を現金で支払っていただくかします。

これを踏まえて…。

とあるバス停で降車ボタンが押され、私はバスをキレイに停車させました。
バス停には、おばあちゃんが一人いらっしゃいました。

降車されるお客様のために前扉を開け、バス停のおばあちゃんのために中扉を開けます。

「ありがとうございます。」
降車されるお客様をお見送りすると、ん…、バス停のおばあちゃんがこちら(前扉の方)に来ますよ。

何か聞きに来られたのかと顔を向けると、おばあちゃんは普通に乗ってこられようとしています。
「あ、すいません。後ろから乗ってくださいね。」
「え?」
「ごめんなさい。後ろから乗ってもらえますか。」
「……」

少し間があった後、おばあちゃんは、我々の期待を一身に背負って、驚きの行動に出られました。

おばあちゃんはゆっくりと後ろを向くと、そのまま後ろ向きに乗って来ようとされています。
まさかとは思いましたが、明らかにトライされています。

ただ、真後ろにステップを登るのは難しいので、半身に近い状態です。
でも、顔だけはしっかり後ろを向いておられます。

「あ、いえ…、そうじゃなくてね…。」

登り切られました。

発車します。


人気ブログランキング